今回は少し専門的な話ですが、非常に重要な内容なのであえてこのテーマでお届けしようと思います。
専門的な話ではありますが、めんどうなややこしい単語は抜きでお送りします。
みなさんはWordPressを動かしている「PHP」というものについてご存じですか??
WordPressの名前を知っている人は少なくないかもしれません。特に開業税理士の方々はご自身の事務所のホームページを作るといった際に、一度は耳にしているかもしれません。
実際にWordPressで作られた事務所ホームページを利用されている方も多いでしょう。
いまや世界中に星の数ほど存在するホームページ、その多くがWordPressで作られている、とも言われているので、名前を知っていようがいまいが身近な存在になっています。
今回取り上げた「PHP」というのはそのWordPressを動かす「プログラム言語」のひとつです。
プログラム、、、と聞いてこのページを閉じようとした方、ちょっと待ってください。
ご安心いただいて大丈夫です。今回は小難しい話は抜きにして、その重要性だけお伝えします。
WordPressとPHPの関係性は、例えるならば車とエンジンのようなものです。
エンジンが無いと車は動かないですよね?
それと同じで、PHPがないとWordPressのホームページはうまく動かないのです。
そう、切っても切れない関係にあるのです。
WEB集客に力を入れている税理士事務所・税理士法人は多いと思いますが、
「ホームページの見た目や内容を新しくしよう!」と思うことはあっても、
PHPのバージョンを新しくしよう!と考える税理士先生はまずいないと思います。
(そんなことは考えなくて大丈夫です)
前置きが少し長くなりましたが、さてPHPが古いままだとどうなるか、以下に簡単にまとめましたので、お仕事の息抜きがてらご一読いただけると幸いです。
古いバージョンのPHPを使う場合のリスクとは?
1. 事務所のホームページセキュリティが脆弱になる
PHPの新しいバージョンがリリースされるたびに、どんどんセキュリティが向上していきます。
古いバージョンのPHPではそのセキュリティアップデートも行われず、脆弱性がそのまま放置されることになります。
クライアントのデータの漏洩やサイトの改ざんといった被害を受ける前に対応しておきましょう。
2. ホームページの表示が崩れる、動かない、ストレスを感じる
PHPが古いままにしておいたがために、知らぬ間に事務所ホームページに変なエラーメッセージが出るようになる、リンクのボタンが正常に動かない、問い合わせフォームが動作しない、、、などなど様々な不具合が出る可能性があります。
他にも、単純にページの読み込みに余計な時間がかかったりして、せっかく税理士事務所のホームページを見に来たお客様(見込み顧客)にとって不便な状態になっちゃう可能性があります。
ホームページがなかなか開かなかったり、表示される途中でしょっちゅう止まったりするとストレスですよね。そのストレスをお客様に与えないようにしましょう。
3. SEOにも悪影響
勘の良い税理士先生はもうお気づきかもしれません。
そうです、上記のようなことが起きたまま放置しておくと、SEOにおいても悪影響をあたえます。
正常に動作しないサイト、見るのにストレスがかかるようなサイトはGoogleからの評価も下がりやすくなりますし、なによりせっかくホームページを見に来てくれたお客様を帰してしまうことになります。
集客用のサイトやLPならばその影響はことさら大きいものになるでしょう。
少しバージョンが古いくらいであれば、PHPのバージョンアップだけで対処できる場合もありますが、あまりに古いとそもそもホームページを作り替えたほうが早い、ということにもなりかねません。
大昔につくったきりでそのまま、というホームページをお持ちの先生は一度当社までご相談ください。
今回上げた例の他にも様々なリスクやデメリットはあります。
「昔作ったホームページだけどなんだかんだ反響出てるみたいだしこのままで良いか」と放置せずに、一度ホームページの健康診断をしてみることをお勧めします。
気づかぬうちにホームページの表示が崩れていた、問い合わせフォームが動作しなくなっていた、といったことはできる限り避けたいですね。
一方で、ひとつ気を付けなければならないのが、
最新のPHPがリリースされたからと言ってすぐそれを導入するわけにはいかない
ということです。
PHPとWordPressは切っても切れない関係、と冒頭でお伝えした通り、
PHPのバージョンとWordPressのバージョンの互換性が担保されていることが重要なので、何も考えずにPHPだけ新しくアップデートしようとすると、それこそ不具合が出る可能性があります。
また、プラグイン(WordPressの拡張機能)のバージョンとの互換性なども確認する必要がありますし、とにもかくにも「新しいものを使えばよい!」というわけでは無いことに注意が必要です。
極力、専門的なことばや小難しい話は省略して説明してきましたがいかがでしたでしょうか?
「古いままだととりあえずヤバいんだな」ということが伝わればそれで充分です。
当然ながら、実際にはここに書いたよりもはるかに複雑な仕組みになっていますので、不安な方はまずはとにかくお気軽にご相談ください。
執筆者紹介
- 株式会社FIS DESIGNS 代表取締役
独立前は、「楽天ビジネス」にて税理士事務所を
中心に士業事務所を担当。
2013年に税理士特化型WEB制作会社FIS DESIGNS
の代表取締役に就任。
300事務所以上の税理士事務所のホームページ制作や、
WEBコンサルティングに従事。
2019年に、税理士向けセミナーポータルサイトの
「セミナーBOOK」の創立に参画。
税理士向けセミナー講演も多数行い、税理士事務所のWEB戦略推進に
日々邁進している。