税理士のAI活用はここから──“資料読み”に強いNotebookLMとは

こんにちは、税理士専門のWEB会社、FIS DESIGNSの福田です。

税理士事務所では、顧問先からの資料や所内マニュアル、過去の提案書など、
日々膨大な情報を扱う必要があります。
こうした“資料を読む作業”が大きな負担となっているのは、
多くの税理士の皆様が感じていることではないでしょうか。

こうした中で注目されているのが、GoogleのAIツール「NotebookLM」です。
ChatGPTが“文章を作るAI”だとすれば、NotebookLMは“資料を読んで理解するAI”です。
資料をAIに読み込ませ、その内容をもとに要約や整理、比較、
さらには質問対応まで行ってくれるのが特徴です。

NotebookLMが活躍する3つのシーン

NotebookLMは、次のようなシーンで特に効果を発揮します。

① 顧問先資料の要点整理

・試算表
・返済予定表
・設備投資の見積書
・議事録やメール
・役員会の資料

これらをNotebookLMに読み込ませることで、

・今回の相談の論点を3つに整理
・追加で確認すべき情報
・リスクと対応策の箇条書き

といった要点を瞬時に抽出できます。
人力で行っていた整理作業を短縮でき、判断の質も安定させることが可能です。

② 引継ぎや属人化の解消

NotebookLMに過去のやり取り(議事録・メール・提案書・契約書)などをまとめて入れておけば、
新しい担当者が

・顧問先の重要な論点
・過去の経緯を時系列で把握
・前回の宿題事項

といった情報を質問形式で確認できます。
これにより、「担当が変わったら何もわからない」という事態を回避しやすくなり、
属人化の防止にもつながります。

③ 所内マニュアルを“検索”ではなく“質問”で活用

所内マニュアルにありがちな「どこに何が書いてあるか分からない問題」も、
NotebookLMなら質問形式で解決できます。

「このケース、どの手順で対応すべき?」「この処理のチェックポイントは?」といった質問に、
資料を根拠に答えてくれます。
特に例外処理が多い税務業務では、単語検索よりも
“理解して答える”機能の方が相性が良いといえるでしょう。

ChatGPTとの使い分け

NotebookLMは資料を理解して要点をまとめるのが得意ですが、
文章の整形や提案文の作成、言い回しの工夫といった点は、ChatGPTが適任です。

NotebookLM:資料の理解・要点抽出・根拠ある整理
ChatGPT:
伝えるための文章作成・提案文の調整・アイデア出し

たとえば、NotebookLMで顧問先資料を要約 → その内容をもとにChatGPTで提案書を作成
という流れが非常にスムーズです。

導入のポイント

いきなり全社導入を目指すと挫折しがちなので、以下のようなスモールスタートがおすすめです。

・顧問先1社の資料を読み込ませて論点整理から試す
・引継ぎセットとして過去資料をまとめて活用
・新人教育用マニュアルを最初に取り込む

目的を明確にし、「どの作業時間を減らすか」を決めて使い始めると定着しやすくなります。

まとめ

NotebookLMは、税理士事務所における“読む・追う・整理する”作業を効率化する強力なAIツールです。
ChatGPTと併用することで、「読み解く力」「伝える力」の両方をAIで補完できるようになります。
AIの活用を始めるなら、まずNotebookLMから取り入れてみてはいかがでしょうか。

今回のコラムの内容を、動画でも解説しています。

執筆者紹介

福田英明
福田英明
株式会社FIS DESIGNS  代表取締役

独立前は、「楽天ビジネス」にて税理士事務所を
中心に士業事務所を担当。
2013年に税理士特化型WEB制作会社FIS DESIGNS
の代表取締役に就任。
300事務所以上の税理士事務所のホームページ制作や、
WEBコンサルティングに従事。
2019年に、税理士向けセミナーポータルサイトの
「セミナーBOOK」の創立に参画。
税理士向けセミナー講演も多数行い、税理士事務所のWEB戦略推進に
日々邁進している。